半導体および量子技術は、AI、次世代通信、エネルギー、医療など幅広い分野において重要性を増しており、我が国の産業競争力を支える基盤技術として大きな期待が寄せられています。そして、デバイスの高性能化と微細化が進むにつれ、その内部構造や材料特性をこれまで以上に高い精度で評価・解析し、その結果を製造技術に的確にフィードバックすることが強く求められています。
当組合(SQAT)は、世界有数の放射光施設であるSPring-8の高輝度・高コヒーレンス放射光X線を活用し、半導体・量子素子の高度分析技術の開発とその産業利用の促進を目的として設立されました。半導体・量子素子の高度分析を実現するための測定手法および測定装置の開発を進めるとともに、高度分析に必要な測定装置の性能諸元を定量的に評価するための試験研究を実施しています。さらに、開発した測定装置の適用範囲の拡大や最適な運用方法に関する研究を通じて、実用性の高い分析基盤の構築に取り組んでいます。
2025年12月には、NEDO「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/先端半導体製造技術の開発」の採択事業者に決定されました。これは、SQATが推進する先端半導体計測・分析技術の研究開発が、我が国の半導体技術基盤強化に資する重要な取り組みとして評価されたものと受け止めています。ポスト5G時代を拓く技術の高度化と人材育成の両面において、中核的な役割を担うべく活動してまいります。
今後とも、皆様のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。